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アスリートのマーケティングとは?選ばれる仕組みを作ろう

「マーケティングをやった方がいい」と言われて、SNS広告を出したりフォロワーを増やすことばかり考えていませんか?

実はそれだけではスポンサーも仕事も増えません。

マーケティングとは、企業やファンから「この人にお願いしたい」と自然に選ばれる仕組みを設計することです。

企業は常にマーケティングというものと密接しています。

マーケティングのポイント

  • マーケティングは「広告」ではなく「選ばれる仕組み」の全プロセス
  • 基本は「知る → 決める → やる → 直す」の4ステップ
  • 営業が苦手でも、仕組みで企業から声がかかる状態を作れる
  • まずは「競合3人を調べる」「ターゲット3社を決める」から始める

会話をする上でも理解しておくことが、自分が企業のために何ができるかを考えることができ、関係性を深められるキッカケにもなるでしょう。

今回は、マーケティングのしっておきたいポイントや活かし方について解説します。

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マーケティングの意味と「広告」との違い

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マーケティングとは、経営学者ピーター・ドラッカーの言葉を借りれば「営業しなくても、自然と選ばれる状態を作ること」です。

SNS発信やチラシ配布はマーケティングの中のほんの一部にすぎません。

ここでは、マーケティングの正しい定義と、多くの人が陥る勘違いをしっかり整理します。

アスリートの言葉に置き換えた「マーケティング」

マーケティングをアスリートの活動に当てはめると、「スポンサー待ちをしなくても、企業やファンから声がかかる仕組みを作ること」です。

じつは、スポーツの世界にはマーケティングと構造が完全に一致するものがすでに存在します。

それはトレーニング計画です。

用語競技に例えるとビジネスでの意味
マーケティング年間のトレーニング計画全体調査→戦略→実行→改善の全プロセス
広告・SNS発信1日の練習メニューマーケティングの中の「実行」の一部
市場調査コースマップの確認・対戦相手の分析自分の環境や競合を調べること
戦略立案どの大会に出るか、どの弱点を克服するかの決定「誰に・何を・どう届けるか」を決めること

毎日の練習メニュー(広告・SNS発信)だけをこなしても、年間計画(マーケティング全体)がなければ試合で勝てません。

フォロワーだけ増えて「なぜスポンサーが来ないのか」と悩む状況は、シーズン計画なしに毎日走り込みだけを繰り返しているのと同じ構造です。

よくある勘違い:「マーケティング=広告」ではない

私はフリーランスになりたての頃、先輩に「マーケティングをちゃんとやった方がいい」と言われ、SNS広告を出し、チラシも印刷しました。結果、お金だけが減って仕事は1件も増えませんでした。

原因は明確です。マーケティング全体の設計(誰に・何を・どう届けるか)を飛ばして、「広告を出す」という実行フェーズだけに走ったのです。

コースマップも確認せず、ゴールも決めずにスタートしたレースのようなもので、いくら速く走っても辿り着けません。

アスリートの皆さんも、「マーケティング=SNSでフォロワーを増やすこと」と思っていると、同じ落とし穴にハマります。

フォロワーは増えているのにスポンサーが来ない。

その原因は、広告(SNS発信)の前にあるべき「調査」と「戦略」が欠けていることにあるのです。

マーケティングの基本4ステップ

マーケティングには体系的な流れがあります。難しい理論は数多くありますが、アスリートがまず押さえるべきは「知る → 決める → やる → 直す」の4ステップだけです。

この4つを順番に回すだけで、スポンサー営業やファンビジネスの成果は格段に変わります。

ステップ1:知る(調査)── 競技の「ビジネス環境」を把握する

まず取り組むべきは、自分を取り巻くビジネス環境のリサーチです。

コースマップを見ずにレースへ出る選手はいないのと同じで、ビジネスでも「地図を開くこと」がすべての起点です。

具体的には、以下の3つを調べます。

リサーチ項目内容
競合分析同じ競技でスポンサーを獲得している選手は、どんな企業と組んでいるか。SNSの発信内容、公式サイトの構成、メディア露出の傾向をチェックする
企業ニーズの把握スポンサー企業は選手に何を期待しているか(ブランド認知の拡大、若年層へのリーチ、社員の健康促進、地域貢献など)
ファン層の理解自分の競技のファンはどんな人か(年齢、性別、趣味、よく使うSNS)

ここを調べないで「とりあえずSNSを頑張ろう」は、コースマップを確認せずにレースに出るようなもの。

走る方向を間違えたら、どれだけ速く走っても意味がありません。

私もフリーランスとして、競合のデザイナーが何をしているかを徹底的に調べ、「この領域は誰もカバーしていない」というポジションを見つけてから自分の方向性を決めました。

この調査が、すべてのマーケティングの起点でした。

ステップ2:決める(戦略)── 「誰に・何を・どうやって」を絞り込む

調査結果をもとに、ターゲット、提供価値、アプローチ方法の3つを明確に決定します。

ここが最も重要で、最も多くの人が飛ばしてしまうステップです。

「どこでもいいからスポンサーしてほしい」という曖昧な姿勢では、結果として誰にも刺さりません。

決めることNGパターンOKパターン
誰に?(ターゲット)「どこの企業でもいいからスポンサーしてほしい」「地元の健康食品メーカー3社に絞る」
何を?(提供価値)「SNSで御社のロゴを載せます」「御社のターゲット層に私のSNS(フォロワー○万人)で認知を届けます」
どうやって?(手段)「とりあえずSNSで頑張る」「担当者がいるFacebookで接点を作り、提案書をメールで送る」

ターゲットを絞ることで、提案の精度と説得力が格段に上がります。

「全方位に薄く広く」ではなく、「特定の相手に深く刺す」ことがマーケティング戦略の基本です。

相手に届ける手段も重要です。

中小企業の社長に届けたいなら、TikTokよりもFacebookや直接メールの方が効果的かもしれませんし、スポーツ系の企業であれば、業界の展示会やイベントで直接会う方が早い場合もあります。

相手がいる場所に行く。これがマーケティングの基本中の基本です。

ステップ3:やる(実行)── 完璧でなくていい、まず動く

戦略が決まったら、実際に行動に移します。

  • ターゲット企業にスポンサー提案書を送る
  • SNSで競技だけでなく「人間性」も見える発信をする
  • 自分のブログで考え方や成長過程を記事にする
  • 地域のイベントに参加して人脈を広げる

ここで大切なのは、「完璧な提案書ができてから」と待たないことです。

60点の提案書でも、送らなければ結果はゼロ。

完璧を待つより、不完全でも出す方が100倍マシです。出してから直せばいい。それが次のステップ4に繋がります。

ステップ4:直す(改善)── 数字を見て修正する

実行したら必ず振り返ります。

やりっぱなしは、マーケティングにおいて最大の損失です。

  • 提案書を5社に送って、反応があったのは何社か
  • SNS投稿で一番エンゲージメント(いいねやコメント)が多かったのはどの内容か
  • 大会後の報告投稿と日常の練習投稿、どちらの反応が良かったか

うまくいったことは続け、効果が低かったことはやり方を変える。

この改善サイクル(PDCAサイクル、後のシリーズで詳しく解説します)の繰り返しが、マーケティングの心臓部分です。

多くの人はステップ3の「やる」で止まりますが、本当に差がつくのはステップ4の「直す」を何回繰り返せるかです。

アスリートなら、この感覚は体で理解できるでしょう。

練習して、振り返って、修正して、また練習する。ビジネスもまったく同じサイクルで回せます。

「営業が苦手」な人ほどマーケティングが味方になる

Marketing is your ally

マーケティングは、実は「営業の代わり」として機能します。

ここまでの内容を整理すると、営業が苦手だと感じているアスリートこそ、マーケティング思考が最強の武器になることがわかります。

営業とは「お願いします!スポンサーしてください!」と頭を下げて1社ずつ回ること。

マーケティングとは、「向こうから『この選手にスポンサーしたい』と思ってもらう状態を作る」ことです。

  • 自分の価値を正確に理解し(ステップ1・2)
  • 必要な企業に適切に届けて(ステップ3)
  • 反応を見て改善し続ける(ステップ4)

この仕組みが回り始めると、企業側から声がかかるようになります。

私自身も「営業が得意なタイプ」ではありませんでした。

しかし、マーケティング思考に切り替えてからは「見つけてもらう仕組み」を作ることに集中した結果、企業から「お願いしたい」と声がかかるようになりました。

がむしゃらに企業を回るより、仕組みで成果を出す方が持続します。

今日からできる!アスリートのマーケティングアクション

難しく考えず、まずは以下の4つから始めてみてください。

やること内容
「競合」を3人調べる同じ競技でスポンサーを獲得している選手を3人ピックアップ。SNS、公式サイト、スポンサー企業を観察し、「自分に勝てるポイントはどこか?」を考える
「どんな企業と組みたいか」を3社決める自分の競技・価値観・ファン層と合う企業を具体的に3社リストアップする
「企業がいる場所」でアプローチするターゲット企業の担当者がSNSを見ているならSNSで接点を作る。業界イベントに出ているなら直接会いに行く
月に一度「振り返り」をする先月の投稿で反応が良かったものは何か、提案書の返答率はどうだったかを3行メモする

最初から上手くいくわけではありません。

大事なのが振り返りという分析です。

アスリートなら、データを収集→分析→改善に取り組むのは得意なはず。

上手くいかないときは、「データ取りの期間」と気持ちを切り替え、戦略を練って次の月に進みましょう。

まとめ

本記事では、アスリートにとってのマーケティングの本質と、実践的な4ステップを解説しました。

マーケティングのポイント

  • マーケティングは「広告」ではなく「選ばれる仕組み」の全プロセス
  • 基本は「知る → 決める → やる → 直す」の4ステップ
  • 営業が苦手でも、仕組みで企業から声がかかる状態を作れる
  • まずは「競合3人を調べる」「ターゲット3社を決める」から始める

マーケティングは特別なスキルではありません。

「誰に、何を、どうやって届けるか」を意識的に考え、実行と改善を繰り返すだけです。

トレーニングと同じサイクルをビジネス面でも回し始めれば、3ヶ月後にはスポンサー営業の手応えが大きく変わっているはずです。

次回の記事では、B2BにもB2Cにも不可欠な「ブランディング」について解説します。

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