WordPressで公開してきた記事を、noteに移行することにしました。
理由は、サイトの更新頻度が以前より低くなったものの、過去に作成した記事はコンスタントに読まれており、役立つ内容であると考えたからです。
noteは文章や写真、イラストなどを気軽に公開できるプラットフォームで、シンプルな操作性とSNSのような拡散力が魅力です。
WordPressで運営していた記事をnoteへ移すと、管理の手間を減らしつつ、より多くの読者に届けられる可能性があります。
しかし、初めて移行する場合、エクスポートやインポートといった作業の手順がわかりにくいと感じる人も少なくありません。
この記事では、初心者でも迷わずできる「WordPressからnoteへの記事インポート方法」を、画像や実例を交えて解説します。
移行前に知っておきたい注意点や、移行後の編集ポイントまで網羅しているので、この記事を読めば今日から作業を始められます。
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インポートとは?
インポートとは、他の場所にあるデータやファイルを、別のサービスやアプリに取り込む作業のことです。
パソコンやスマートフォンで「写真を取り込む」「連絡先を移す」という作業と同じで、インポートも“持っているデータを引っ越しさせる”イメージです。
noteのインポート機能については、公式ページでも説明があります。
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インポート機能について
www.help-note.com
今回の「WordPressからnoteへのインポート」は、WordPressにある記事データをまとめて取り出し、そのデータをnoteに読み込ませることで、記事を一から書き直さなくても移行できる仕組みです。
たとえば、WordPressで書いた記事が100本ある場合でも、1本ずつコピー&ペーストする必要はありません。
インポート機能を使えば、対応する記事や画像をまとめてnoteの下書きとして取り込むことができ、時間と労力を大幅に節約できます。
ただし、すべてが完全に同じ状態で移るわけではなく、デザインや装飾、リンクなどは調整が必要になる場合があります。
この記事では、そうした注意点もあわせて解説していきます。
インポート前の準備(WordPress側の作業)
WordPressからnoteに記事を移すには、まずWordPress側で記事データをエクスポートする必要があります。
エクスポートとは、サイト内の情報を外部ファイルとしてまとめて出力する作業です。
手順は以下の通りです。
WordPressの管理画面にログインし、左メニューから「ツール」→「エクスポート」を選びます。

「投稿」を選択し、必要に応じて日付やカテゴリーを絞り込みます。

私は投稿カテゴリー「すべて」を選択した結果、ゴミ箱の記事までエクスポートしていました。
要らない方は、前もって削除しておきましょう。
選択したら、画面下にある「エクスポートファイルをダウンロード」をクリックすると、XML形式(WXR形式)のファイルが保存されます。
このファイルが、後でnoteに読み込ませる“記事の引っ越し荷物”になります。ファイルはパソコンのわかりやすい場所に保存しておきましょう。
noteでのインポート手順
WordPressからエクスポートした記事ファイルを、noteに取り込む具体的な流れを説明します。
作業はスマホアプリではできないため、必ずパソコンのブラウザで行ってください。
noteにログインし、右上のプロフィールアイコンをクリックし、「自分の記事」を選びます。

ページ上部の「インポート」ボタンをクリックします。

「WordPress(WXR形式)」を選び、先ほど保存したXMLファイルをアップロードします。
「インポートを開始」をクリックすると、受付完了のメールが届きます。
通常は3日以内に完了し、結果がメールで通知されるので待ちましょう。
noteの記事公開までは、画像のダウンロードも必要になる可能性もあるので、旧記事は削除しない方が安全です。
私の場合、70記事ほどインポートしましたが、20分ほどでインポート完了しました。
インポート後の確認と編集ポイント
インポートが完了すると、記事はすぐに公開されるのではなく、noteの「下書き」状態で保存されます。
ここから内容を確認し、必要に応じて編集しましょう。
- 見出しや改行が崩れていないかチェック
- リンク先が正しく表示されるか確認
- 画像が正しく表示されているか確認(必要に応じて再アップロード)
- 公開日時が元記事のまま引き継がれているか確認
これらの調整を行ったうえで、公開ボタンを押せばnoteで読める状態になります。
私の場合、改行、画像差し替え、リンク張り直しなど全ての記事で調整が必要でした。
投稿日に関しては、公開してみるとwordpressで公開していた日になっていました。
注意点とよくあるトラブル
- カスタム投稿タイプは移行されない場合がある
- ショートコードや独自プラグインの機能は反映されない
- 画像のリンク切れが起こる場合がある(WordPressを閉じる前に対応)
特に画像は、WordPressのサーバーから直接読み込まれているため、元サイトを閉鎖すると表示されなくなります。
必要な画像はnote側に再アップロードしておくと安心です。
WordPress記事をnoteにリダイレクトする方法
記事をnoteに移行したあとも、検索結果やブックマークからWordPressの記事にアクセスする読者は多くいます。
そのままでは古いWordPressページが表示され、noteの記事が読まれません。
そこで有効なのがリダイレクト設定です。
リダイレクトとは、古いページにアクセスしたときに、自動的に新しいページへ転送する仕組みです。
設定しておくと、読者はリンクを貼り替える必要がなく、スムーズにnoteの記事を読めます。
検索エンジンにも移転先を伝えられるため、SEO的にも有利です。
プラグインを使ったリダイレクト手順(初心者向け)
最も簡単なのは、WordPressのリダイレクト用プラグインを使う方法です。
ここでは「Redirection」という無料プラグインを例に説明します。
- プラグインをインストール
WordPress管理画面の「プラグイン」→「新規追加」で「Redirection」を検索し、インストール後に有効化します。 - リダイレクトルールを追加
管理画面の「ツール」→「Redirection」を開き、「新しい転送ルールを追加」をクリックします。 - 転送元URLと転送先URLを入力
- 転送元URL:旧WordPress記事のパス(例:
/old-post
) - 転送先URL:移行先のnote記事のURL(例:
https://note.com/username/n/n123456789
)
- 転送元URL:旧WordPress記事のパス(例:
- ステータスコードを選択
SEO効果を保つために「301 永久的に移動」を選択します。 - 保存してテスト
旧URLにアクセスし、noteの記事へ転送されるか確認します。
まとめ
WordPressからnoteへのインポートは、作業自体はシンプルですが、事前の準備や移行後のチェックを怠ると表示崩れやリンク切れが起こる可能性があります。
今回紹介した手順を踏めば、初心者でも迷わず記事移行ができます。
移行によって記事の管理が楽になり、新しい読者層にも届けられるチャンスが広がります。
「更新は少なくなっても、コンテンツは生かし続けたい」と考えている方は、今日からインポート作業を始めてみてください。
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