「仕事用のメールアドレスにまとめたい」「昔のアドレスをもう使っていない」。
Claudeを使い続けていると、登録メールアドレスを変えたくなることがあります。
ところが、Claudeはメールアドレスを変更できません。
新しいアカウントを作り直すことになりますが、何もしないと、これまでのチャットやメモリは新しいアカウントに引き継がれません。
- 新しいアカウントに引き継げるもの・引き継げないもの
- 後悔しないための作業の順番
- チャットやメモリを書き出すプロンプト例(そのままコピーできます)
- Claude CodeをVS Codeで使い続ける方法
旧アカウントを削除すると、もう書き出しはできません。
削除する前に、この記事の順番で準備してください。
Claudeのメールアドレスは変更できない
Claudeのアカウントに登録したメールアドレスは、現時点では変更できません。
別のメールアドレスで使いたい場合は、新しいアカウントを作成します。
また、公式のデータエクスポートで保存したデータを、別の個人アカウントに取り込むこともできません。
そのため、必要な内容を自分で書き出して、新しいアカウントで使える形にしておくのがポイントです。
※TeamプランやEnterpriseプランなど、組織でClaudeを使っている場合は手順が異なります。データの書き出しは組織のオーナーしかできないので、管理者に相談してください。この記事では、個人で使うFree・Pro・Maxプランの手順を解説します。
新しいアカウントに引き継げるもの・引き継げないもの
Web版やスマホアプリのデータはアカウントに保存されているので、そのままでは引き継げません。
一方、Claude Codeのファイルは自分のPCにあるので、ログインし直せばそのまま使えます。
| データ | 保存されている場所 | 引き継ぎ | やること |
|---|---|---|---|
| チャットの履歴 | 旧アカウント | × | 大事なチャットをMarkdownで書き出す |
| メモリ | 旧アカウント | △ | 書き出して、新しいアカウントで取り込む |
| プロジェクト(指示・ファイル) | 旧アカウント | × | 指示文をコピーし、ファイルを手元に用意する |
| アーティファクト・作ったファイル | 旧アカウント | × | 必要なものをダウンロードしておく |
| 設定(プロフィール・スタイルなど) | 旧アカウント | × | 内容をメモして、新しいアカウントで設定し直す |
| コネクタ(Googleドライブなどの連携) | 旧アカウント | × | 新しいアカウントでつなぎ直す |
| 有料プラン(Pro・Max) | 旧アカウント | × | 旧アカウントを解約し、新しいアカウントで契約する |
| Claude Codeのプロジェクトファイル | 自分のPC | ○ | 何もしなくてOK |
| Claude CodeのCLAUDE.md | 自分のPC(プロジェクト内) | ○ | 何もしなくてOK |
| Claude Codeの会話履歴 | 自分のPC | ○ | 念のためバックアップする |
| ブラウザ版Claude Code(claude.ai/code)のセッション | 旧アカウント | × | 必要な内容を書き出す |
※「△」のメモリは、公式のインポート機能で取り込めますが、すべてがそのまま残るとは限りません。
作業の順番:旧アカウントの削除は最後
大事なのは、旧アカウントを消す前に、新しいアカウントで使えることを確かめることです。先に削除してしまうと、書き出し忘れたチャットは取り戻せません。
新しいアカウントに引き継ぐ順番
旧アカウントの削除は、必ず最後に行います。
-
STEP 1 旧アカウント 書き出す
- データをエクスポート
- 大事なチャットをMarkdownに
- メモリ・プロジェクトを保存
-
STEP 2 新しいアカウント 作る
- 新しいメールアドレスで登録
- 必要なら有料プランを契約
-
STEP 3 新しいアカウント 移す
- メモリを取り込む
- プロジェクトを作り直す
- Claude Codeにログインし直す
-
STEP 4 旧アカウント 片付ける
- 有料プランを解約
- 電話番号を外してもらう
- アカウントを削除
削除したアカウントは元に戻せません。新しいアカウントで問題なく使えることを確かめてから、STEP 4に進みましょう。
- 旧アカウントで書き出す:データのエクスポート、チャットのMarkdown化、メモリ・プロジェクトの保存
- 新しいアカウントを作る:新しいメールアドレスで登録する
- 新しいアカウントに移す:メモリの取り込み、プロジェクトの作り直し、Claude Codeのログイン
- 旧アカウントを片付ける:有料プランの解約 → 電話番号の連携解除 → アカウント削除
新しいアカウントで問題なく使えると確認できるまで、旧アカウントは削除せずに残しておきましょう。
Web版・スマホ版の引き継ぎ
Web版やスマホアプリで使っている人は、「保管用に丸ごと保存」と「続きに使う分だけMarkdownで書き出す」の2つをやっておくと安心です。
1. 公式のデータエクスポートで丸ごと保存する
すべての会話データを、まとめてダウンロードできます。
- Web版かデスクトップ版のClaudeを開きます。
- 画面左下の名前(イニシャル)をクリックし、「設定」を開きます。
- 「プライバシー」を開き、「データをエクスポート」をクリックします。
- 登録メールアドレスにダウンロードリンクが届くので、保存します。
- スマホアプリ(iPhone・Android)からはできません。スマホだけで使っている人は、ブラウザでclaude.aiにログインして行います。
- ダウンロードリンクの有効期限は24時間です。期限が切れたら、もう一度同じ手順で申し込めます。
- このデータは新しいアカウントに取り込めません。後から読み返すための保管用です。
2. 大事なチャットはMarkdownでまとめてもらう
新しいアカウントで続きをしたいチャットは、Claudeに「引き継ぎメモ」を作ってもらいましょう。
スマホアプリでもできる方法です。
使い方は、続きをしたいチャットを開き、最後に次のプロンプトを送るだけです。
プロンプト例①:チャットの引き継ぎメモを作る
このチャットを別のアカウントで続けるために、引き継ぎメモをMarkdown形式で作ってください。
新しいチャットに貼り付けるだけで、この続きから作業できる内容にしてください。
以下の見出しでまとめてください。
# チャットのタイトル
## 目的(何のためのチャットか)
## 前提・背景(私の状況や条件)
## 決まったこと
## 作ったもの(文章・コードなど、最新版は省略せず全文)
## 作業中のこと
## 次にやること
## やりとりのルール(文体、形式、避けてほしいことなど)
最後に、全体を一つのコードブロックにまとめて出力してください。
※プロンプトは調整してもらって構いません。
出てきた内容は、メモ帳やテキストエディタに貼り付け、「チャット名.md」という名前で保存しておきます。
スマホなら、メモアプリやGoogleドキュメントに貼り付けてもOKです。
- 全部のチャットを書き出す必要はありません。続きをしたいもの、何度も見返すものだけで十分です。
- 長いチャットは、古い部分が押し出されて要約が不正確になることがあります。出てきたメモは必ず読み返し、抜けていることがあれば「○○についても追加して」と頼みましょう。
- 文章やコードの完成版は、メモに頼らず、それぞれコピーして保存しておくと確実です。
3. メモリを書き出して、新しいアカウントに取り込む
Claudeのメモリには、これまでの会話で覚えたあなたの仕事や好みが保存されています。
書き出して新しいアカウントに取り込めば、一から説明し直す手間が減ります。
旧アカウントで書き出す
「設定」のメモリの画面で保存内容を確認できます。
まとめて書き出すなら、新しいチャットで次のように頼むのが簡単です。
プロンプト例②:メモリを書き出す
あなたが私について覚えているメモリの内容を、要約せず、できるだけそのまま書き出してください。
仕事・活動内容、進行中のプロジェクト、文章や回答の好み、使っているツールなど、項目ごとに分けてください。
全体を一つのコードブロックにまとめて出力してください。
※プロンプトは調整してもらって構いません。
出てきた内容は、「メモリ.md」などの名前で保存しておきます。
新しいアカウントで取り込む
- 新しいアカウントで「設定」を開き、メモリの画面に進みます。
- メモリのインポート(Start import)を選びます。
- 書き出した内容を貼り付け、「メモリに追加(Add to memory)」をクリックします。
- インポートはWeb版とデスクトップ版で使えます。
- 実験的な機能なので、すべてが正確に反映されるとは限りません。取り込んだあとは、メモリの画面で内容を確認しましょう。
- Claudeのメモリは仕事に関わる内容が中心です。私的な内容は取り込まれないことがあります。
4. プロジェクトの指示とファイルを保存する
プロジェクトを使っている人は、新しいアカウントで作り直す必要があります。次の2つを手元に残しておきましょう。
- プロジェクトの指示(カスタム指示):プロジェクトの設定を開き、文章をコピーして保存します。
- ナレッジのファイル:アップロードした元のファイルが手元にあるか確認します。元ファイルがないものは、今のうちに用意しておきましょう。
プロジェクト内のチャットも、続きをしたいものはプロンプト例①で引き継ぎメモを作っておきます。
5. 新しいアカウントで続きから始める
新しいアカウントでチャットを開き、保存しておいた引き継ぎメモを貼り付けます。Markdownファイルとして保存した場合は、ファイルを添付してもOKです。
プロンプト例③:引き継ぎメモから再開する
以下は、別のアカウントで進めていたチャットの引き継ぎメモです。
内容を読み込んで、「次にやること」の続きから一緒に作業してください。
まず、メモの内容を理解できたか、3行で要約して教えてください。
(ここに引き継ぎメモを貼り付け)
※プロンプトは調整してもらって構いません。
最初に要約してもらうと、内容が正しく伝わったか確かめられます。
ずれていたら、その場で補足しましょう。同じテーマで何度も使うなら、プロジェクトを作ってナレッジに引き継ぎメモを入れておくと便利です。
Claude Code(VS Code)の引き継ぎ
Claude Codeは、新しいアカウントにログインし直すだけで使い続けられます。
プロジェクトのファイルやCLAUDE.md、会話履歴は、アカウントではなく自分のPCに保存されているからです。
| データ | 保存場所 |
|---|---|
| プロジェクトのファイル | 作業しているフォルダ |
| CLAUDE.md(プロジェクト用の指示) | プロジェクトのフォルダ内 |
| 会話履歴 | ~/.claude/projects/(Windowsは C:\Users\ユーザー名\.claude\projects\) |
| ログイン情報 | Macはキーチェーン、Windows・Linuxは ~/.claude/.credentials.json |
切り替えの手順
.claudeフォルダをバックアップする:ホームフォルダにある.claudeフォルダを、丸ごと別の場所にコピーしておきます。MacはFinderで「command + shift + .」、Windowsはエクスプローラーの「隠しファイル」をオンにすると表示されます。- ログアウトする:VS CodeでClaude Codeを開き、
/logoutと入力します。 - 新しいアカウントでログインする:
/loginと入力するとブラウザが開くので、新しいアカウントでログインします。 - ログイン中のアカウントを確認する:
/statusと入力し、新しいメールアドレスが表示されていればOKです。 - いつものフォルダを開いて作業する:VS Codeでプロジェクトのフォルダを開けば、これまで通りファイルのやりとりができます。
※新しいアカウントでも、Claude Codeを使える有料プラン(Pro・Maxなど)の契約が必要です。
過去の会話の続きをするには
VS Code拡張機能の会話一覧から、過去の会話を開けます。
一覧に出てこないときは、VS Codeのターミナルでプロジェクトのフォルダを開き、次のコマンドで再開できます。
# 直前の会話を再開
claude --continue
# 会話の一覧から選んで再開
claude --resume
- バックアップは必ず取る:「ログアウトしてログインし直したら、
.claude内のファイルが消えた」という不具合の報告があります。念のため、手順①のバックアップを取ってから切り替えましょう。 - 会話履歴は30日で自動削除される:初期設定では、古い会話履歴は30日で削除されます。ずっと守ってほしいルールは、会話履歴ではなくCLAUDE.mdに書いておきましょう。
- ブラウザ版のClaude Codeは別:claude.ai/codeやデスクトップアプリで動かしていたセッションは、それぞれ別の一覧で管理されています。続きをしたいものは、プロンプト例①で引き継ぎメモを作っておきます。
出典:Authentication・Manage sessions|Claude Code Docs
最後に旧アカウントを片付ける
新しいアカウントで問題なく使えることを確認してから、旧アカウントを片付けます。
「解約 → 電話番号 → 削除」の順番で進めましょう。
1. 有料プランを解約する
- 「設定 → 請求」から解約します。
- 解約しても、支払い済みの期間が終わるまでは有料プランを使えます。
- 次回の請求日の24時間以上前に解約すれば、次の期間の料金はかかりません。
- iPhoneやAndroidのアプリから契約した場合は、App StoreやGoogle Playのサブスクリプション画面から解約します。
2. 電話番号の連携を外してもらう
新しいアカウントでも同じ電話番号で認証したい場合は、旧アカウントから電話番号を外す必要があります。
旧アカウントのメールアドレスをCCに入れて、Claudeのサポートに依頼します。
3. 旧アカウントを削除する
- 「設定 → アカウント」の「アカウントを削除」から削除できます。
- 「アカウントを削除」ではなく「サポートに問い合わせる」と表示される場合は、サポートに削除を依頼します。
- 削除すると元には戻せず、チャットも見られなくなります。書き出し忘れがないか、最後に確認しましょう。
出典:How do I change the email address associated with my account?|Claudeヘルプセンター
新しいアカウントで設定し直すことチェックリスト
新しいアカウントは、設定も初期状態から始まります。
使っていたものにチェックを入れながら設定し直しましょう。
よくある質問
Q. スマホアプリだけで使っています。どうすればいいですか?
引き継ぎメモの作成(プロンプト例①②)は、スマホアプリでもできます。
公式のデータエクスポートとメモリのインポートはアプリからできないので、スマホのブラウザでclaude.aiにログインして行いましょう。
Q. 旧アカウントは削除せずに残しておいてもいいですか?
残しておいても問題ありません。
無料プランに戻しておけば料金もかからず、過去のチャットも見返せます。
ただし、登録したメールアドレスを解約する予定があるなら、ログインできなくなる前に書き出しを済ませておきましょう。
Q. 新しいアカウントでも同じ電話番号を使えますか?
使えますが、先に旧アカウントから電話番号を外す必要があります。
旧アカウントのメールアドレスをCCに入れて、サポートに依頼しましょう。
Q. エクスポートしたデータを新しいアカウントに取り込めますか?
取り込めません。
個人アカウント同士のデータ移行は、公式には対応していません。
続きをしたいチャットは、引き継ぎメモを貼り付けて再開しましょう。
Q. Claude Codeだけ使っています。やることは?
.claude フォルダをバックアップして、/logout → /login するだけです。
プロジェクトのファイルやCLAUDE.mdはそのまま使えます。
Q. 仕事用と個人用のアカウントを、Claude Codeで使い分けられますか?
できます。
アカウントごとに設定フォルダを分ける方法(環境変数 CLAUDE_CONFIG_DIR)が、公式ドキュメントで紹介されています。
ただし、会話履歴もフォルダごとに分かれるので、乗り換えるだけなら、この記事の手順で十分です。
まとめ
Claudeのメールアドレスは変更できないので、新しいアカウントを作って移ります。
ポイントは、旧アカウントを消す前に「続きに使う内容」を書き出しておくことです。
- Web版・スマホ版:大事なチャットは引き継ぎメモに、メモリは書き出して新しいアカウントで取り込む
- Claude Code:バックアップしてログインし直せば、VS Codeでそのまま作業を続けられる
- 旧アカウント:新しいアカウントで問題ないことを確認してから、解約 → 電話番号 → 削除
引き継ぎメモのプロンプトは、アカウントを移るとき以外にも使えます。
長くなったチャットを新しいチャットで仕切り直したいときにも便利です。
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